鼡径ヘルニアについて

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鼡径ヘルニア(脱腸)について

 「鼡径ヘルニア」とはいわゆる「脱腸」です。胎生期に精巣が下降する経路が緩むことによって、本来ならお腹の中にあるはずの腸や脂肪が鼡径部の筋肉の間から皮膚や陰嚢の方に出てくる疾患です。鼡径部の違和感や、痛み、膨らみがある等の症状があります。本邦でも年間10万人以上の方が治療を受けており、非常に一般的な疾患です。成人の鼡径ヘルニアは自然に治ることはないので、手術のみが根治的な治療です。鼡径ヘルニアは放置すると嵌頓といって、外に出た部分が元に戻らなくなることがあり、その場合には緊急手術が必要になることがあります。嵌頓は全体の約5%程度に起こると考えられていますので早めの手術治療を受けた方がよいでしょう。  

手術方法

 当院では病状やご希望に応じて、鼡径法による手術と腹腔鏡による手術を行っています。いずれにしても、弱くなった筋肉筋膜を、医療用のメッシュを用いて補強します。
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